文系SEのあしあと

私立文系から外資系SEになった人のブログ

【読了】『人を動かす』-D・カーネギー著-

 

現在僕の通う大学は秋学期が終了し、長い長い春休みに突入した。

義務教育時代は「春休みの宿題」なんてものがあったが、大学にはそんなものは無い。つまり次の春学期が始まる4月までは自由を謳歌できる。

この自由をどのように使うか。考えた末に出た結論が、

  1. 英語学習
  2. 暇な時間や休憩時間に読書することを癖付けする
  3. 読書などのインプットをこのブログを通してアウトプットする
  4. 週1で筋トレする

これら4つを春休みに継続して取り組もう。

 

今回はその内の1つである「読書」について書こうと思う。

 

話を変えるが、去年の春学期に履修していた授業で「教育心理学」というものがあった。英語の教員免許を取得する予定の人は必修で受けなければいけない授業だ。

この授業ではその名の通り、教育で必要な心理学を学ぶことができる。

そしてこの授業は今まで僕が履修してきた中で特に有意義なものであった。教育以外の場でも役に立つような内容で、一言も聞き逃すまいと前のめりで授業を受けたことを今でも覚えている。

その授業は最後に必ず、教育心理学に関連した教授おすすめの本を紹介してくれるのだが、その中の1つにこんな本があった。

 

人を動かす 新装版

 

D・カーネギー著の『人を動かす』という本だ。

当時教授は「この本は是非読んどいた方がいいよ!」と仰っていて、僕はその時「いつか読みたいな」と思ったが、月日が流れて今年の1月。

20歳にもなって親族からもらったお年玉を手に近所の書店をうろうろしていたところ、偶然この本に再開したのである。

「これはもう買うしかないだろ」と思ってその本を手に取り、足早にレジに向かい購入した。

その日から毎日ちょこちょこ読んできて、今日先ほど読み終えた。

 

『人を動かす』の感想としてまず言いたいのが、これは「良書中の良書」である。「人生のバイブル」と言っても過言ではない。マジで。

 

「人を動かす」という日本語訳で何だか「人の仕切り方本」みたいな印象を与えるが、原書のタイトルは "HOW TO WIN FRIENDS AND INFLUENCE PEOPLE" となっており、直訳すると「友人の作り方と人に影響を与える方法」となる。

この本は主に、

  1. 人を動かす三原則
  2. 人に好かれる六原則
  3. 人を説得する十二原則
  4. 人を変える九原則

の4つのパートから構成されている。

それぞれの原則を提示した後に、より分かりやすくするための具体例を紹介するという流れで本書は進んでいく。

この本一冊で人間関係に関するスキルが全て身につくと思う。マジで。

 

この本は一読するだけではもったいない、と読み終わった後に感じた。何回も読み直し、そしてそこに記されている原則を実生活で実践する。そうすることで何倍にもなって『人を動かす』の恩恵が得られると思う。

実際にここに書かれてあるいくつかの原則を意識して人と接するようにしているが、今までとは比べ物にならないくらい人間関係が楽になった。しかも不思議と人から好かれるようになった気がする。(これは気のせいかもしれないが笑)

 

とにかく、すべての人にこの本を心の底から薦めたい。

 

まとめ

今我々が生きている「社会」というものは「人間関係」を土台に構築されていると言っても過言ではない。そのため、その「社会」の枠組みの中で生きている私たち人間にとって『人を動かす』は「必読書」であることは間違いないだろう。

【TOEIC】第238回(2019/3/10)に向けての振り返り

昨日TOEIC L&Rを申し込んだ。

受験料は5725円。現在貯金0の自分にはキツイ。

申し訳ないと思いつつ母親にお金を借りて支払いを済ました。

 

今回で3回目のTOEIC受験になる。

今年で新大学3年生になるため、あれがスタートする。

そう、就活だ。

まだ漠然としているが、外資系企業に勤めてばりばり働いてお金を稼ぎたいという思いがあるので、今回のTOEICで900点取ってそれをアピールポイントにしたい。

果たしてTOEIC900点が本当にアピールポイントになるのかは定かではないが、少なくとも「努力できる人」、「勉強頑張れる人」というイメージは与えられるのではなかろうかと期待している。

 

という訳で今回は第238回TOEIC L&Rに向けて今までの振り返りと今後の学習計画設計をしようと思う。

 

 

先ほども述べた通り、今までTOEICを2回受験している。

 

記念すべき第1回目は2年前の2017/9/10に受験した。

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リスニングが420、リーディングが360の合計780。

リスニングはまずまずだが、リーディングが...

この時の一番の反省点はリーディングパートを最後まで解き切ることができなかったことだ。さらに時間を意識しすぎて焦りながら解いたことも覚えている。

そのため、この後リーディングの「時間配分」の練習を入念に行った。

具体的な時間配分(合計75分間)としては、

  • Part5 : 12分(1問24秒くらい)
  • Part6 : 8分 (1題2分)
  • Par7 : 55分 (シングルパッセージ10セット-25分、ダブルパッセージ2セット-10分、トリプルパッセージ3セット-20分

この時間配分を意識して問題演習を行った。

 

そしてちょうど1年後の2018/9/9に2回目となるTOEICを受験した。

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 結果はリスニング430、リーディング435の合計865。

リスニングに関してはほとんど変化はないが、リーディングに関しては時間配分の練習が功を奏して75点アップの435!

時間配分恐るべし...

しかし反省点も多く残った。

列挙すると、

〈リスニング〉

  • 約45分間集中力を持続させることができなかった。そのため聞き逃したところが多々あった。途中ひどかったのは目を開けて聴こうか閉じて聴こうかに気を取られて2問くらい完全に聞き逃した。
  • 前もって問題に目を通すことに夢中になりすぎて聞き逃したところがあった。
  • 良かった点は図表の問題を正答できたことだ。

〈リーディング〉

  • 最後の問題まで解き切ったのは良かったが、時間を意識し過ぎて試験中ずっと焦りを感じていた。時間配分をもっと体に刷り込ませる必要があるな。
  • 分からない問題は潔く飛ばして次の問題に進められたのは良かった。

こんな感じかな。

 

次回の試験まで1ヶ月弱残ってるから本番を想定した問題演習をしっかりとして、集中力を持続できることとリーディングの時間配分を体に刷り込むことを頑張る!

プラスαで

TOEIC(R)L&R TEST英単語スピードマスター

ずっと昔にしてたこの単語帳をもう1度おさらいしよう。

残り1カ月間「継続」して頑張るぞ。

劣等感を抱えるすべての人々に捧げる ~アドラー流劣等感克服法~

この前書店を歩いていると、こんな本に出合った

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

 一際目を引くこのタイトルに惹かれ、そのまま購入した。

 

家に帰り早速あらすじに目を通す。

「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な“答え”を提示します。~

「本当かよ」と思ったが、読み始めると最後まですらすらと読めた。

感想として、確かに「幸せに生きるためのヒント」は学べたと思う。

本書の中で特に印象的だったのは、「劣等感」について書かれたところだ。

その部分を読んだ感想を今回は書こうと思う。

 

「劣等感は、主観的な思い込み」

アドラーは劣等感を「客観的な事実」ではなく、「主観的な解釈」と説明する。

本書は悩める青年と哲人(アドラー哲学の投影)との対話形式で進んでいくが、その哲人はこの劣等感について、身長を例にして説明する。

 

哲人の身長は155cmの低身長で、若いころはそのことに劣等感を感じていた。

ある日、若かりし頃の哲人は低身長について友人に相談したところ、彼は「くだらない」と一蹴した。

彼は「お前には人をくつろがせる才能があるんだ」と言った。

それを聞いた哲人は、「たしかに、大柄で屈強な男性は、それだけで相手を威圧してしまうところがあるのかもしれない。一方、小柄なわたしであれば、相手も警戒心を解いてくれる。」と思えるようになり、いまはもう、自分の身長を悩まなくなったそうだ。

つまり、155cmという身長は劣等感」ではなかった、ということだ。

155cmの身長は単なる「客観的な事実」であるが、その身長にどのような意味づけをほどこすか、どのような価値を与えるのかは自分次第

「主観的な解釈」とはこういうことだ。そしてこの「主観的な解釈」は「勝手な思い込み」であるとも哲人は主張する。

 

これを読んだとき、何だか心がスッと軽くなった気がした。

身長や学歴など、何でもポジティブかつ主観的に解釈しよう。そんな風に思えるようになった。

 

「劣等感それ自体は、なにも悪いものではない」

また、哲人は「劣等感は誰にでもあるもの」で、「劣等感それ自体は、なにも悪いものではない」と説明している。

しかも健全な劣等感は、現状に満足することなく、常に成長しようという気持ちにしてくれるようにプラスの側面があると主張する。

 

しかし、「劣等感」と「劣等コンプレックス」を混同してはいけない

アドラーによると、「劣等感」は決して悪いものではなく、努力や成長を促すきっかけにもなりうるものであるが、「劣等コンプレックス」は「自らの劣等感をある種の言い訳に使いはじめた状態のこと」を指す。

具体的には、「わたしは学歴が低いから、成功できない」、「わたしは器量が悪いから、結婚できない」と考えることが「劣等コンプレックス」であるとアドラーは説明する。

 

この「劣等コンプレックス」という概念を知ってから、色々と思い当たる節がある。例えば、「自分の家は貧乏だから幸せになれない」と以前まで考えていたが、「貧乏だから幸せになれない」のではなくて、貧乏であることを「ある種の言い訳」にすることで、自分が幸せと感じていないことを正当化する。

そうではなくて、自分が幸せと感じていない理由にはもっと他のところにある。このことに本書を通して気づかされた。

 

最後にこの言葉を共有して今回の締めにしたいと思う。

 

「健全な劣等感とは、他者との比較の中で生まれるのではなく、〈理想の自分〉との比較で生まれる」

 

最後まで読んでくれてありがとうございました。

 

 

リスニングに使えるおすすめPodcast5選

どうもこんにちは、ミノルです。

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リスニングを鍛えるためのツールは世の中にたくさん存在しますが、その中でもPodcastは手軽で、音声をダウンロードできるのでどこでも聴け、しかも無料という最高の三拍子が揃ったツールです。

 

今回はそんなPodcastのリスニング練習にもってこいな5つのプログラムを厳選してきました。

 

 

 

 

1. 6 Minute English

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まず初めに紹介するのはイギリスの公共放送局であるBBCが手掛ける6 Minute English です。

 

このプログラムのいいところは6分という短かすぎず長すぎない時間でサクッと聴けちゃうことです。エピソードも 'Is music getting faster?' や 'Why we push buttons' のような興味深いものばかりで、楽しくリスニングすることができます。

 

さらに毎週1つ必ずエピソードが更新されるので、「もう全部聴いたことあるエピソードだよ...」と落ち込む必要もありません。

 

もしリスニング中に聞き取れないところがあっても、 6 Minutes English の公式サイトに行くと、全てのスクリプトを無料で見ることができます

 

個人的には不満の一切ない素晴らしいプログラムだと思います。

あと、BBCなのでイギリス英語です。なので「アメリカ英語でリスニング練習したいんだ!」という人には向いてないです。

けど僕の大学の教授が「イギリス英語とアメリカ英語は日本でいうところの関西弁と標準語くらいの違いしかないから、関西人が標準語を聞き取れるように、イギリス英語を聞き取れる人はアメリカ英語も聞き取れる。だからイギリス英語だから聞き取れないと言う人は単純にリスニングの練習不足」とおっしゃていたのを聞いたことがあるので、アメリカ英語を中心に学習している方でも 6 Minute English は良い教材になると思います!

 

2.The English We Speak

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 続いて紹介するものもBBCから提供されている The English We Speak 

 

先ほどの 6 Minute English よりもさらに半分も短い3分で聴けちゃうというウサイン・ボルトも驚きの早さです。(速さ違い)

 内容は英会話で知っておくべき最新の英単語やフレーズを、実用的な例文とセットで紹介するというものです。英語ネイティブが知っておくべきと考えるものですから、学習者の私たちも知っておいて損は無いでしょう。

例えば 'Out of your depth' というフレーズを1つのエピソードとして紹介しています。僕自身このフレーズは知らなかったんですが、気になって聴いてみるとすごく分かりやすく説明してくれました。また、ただ意味だけを言うんじゃなくて、少しコメディ調にしてあって聴きやすく、例文も実用的で会話に落とし込みやすいです。('Out of your depthをクリックするとエピソードに飛べるので、是非そこで一度聞いてみて下さい)

 

そしてこちらも毎週1つ新しいエピソードが更新されます。

もちろんスクリプトも無料で全部見られちゃいます!BBCは学習者の気持ち分かってる)

 

3. All Ears English Podcast

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 次に紹介するのが All Ears English Podcast 

こちらは英語学習に関するトピックについて2人のスピーカー、リンジーとミシェルが会話するという内容です。

例えば、「通勤・通学時に通る道の説明を英語でする方法」、「英語で世間話を短くしたり長くしたりする方法」、「Below, Under, Beneath, Underneath の使い分け」など英語学習者には目が離せないようなトピックで溢れています。そのエピソード数なんと1000以上!当分リスニングの教材には困らなさそうです。

毎回エピソードの初めのイントロで 'We believe in connection, not perfection'と流れるんですが、このAll Ears English Podcast の理念も素晴らしいじゃないですか。「完璧ではなく繋がり」 完璧な英語を目指すんじゃなくて英語で人と繋がるために英語学習する。全くその通りだと思います。

 

そしてこの2人のスピーカーのテンションが高いので、聴いてる方もだんだん明るい気持ちになってきます。

また、この2人はイベントを企画してよく来日するみたいです。日本人として何だかうれしいですね。

 

2人の話す英語はアメリカ英語なので、アメリカ英語の方がいい人にはもってこいです。

 

ただ1つ残念なことがあって、スクリプトは有料です。なのでリスニング中に聞いても分からないところがあっても、そこを文字で確認するにはお金を払わなければなりません。

そのためスクリプトは必ず欲しい」という人には不向きなのかもしれません。

 

4. Hapa英会話 Podcast

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続いて紹介するのは Hapa英会話 Podcast 

ホストはジュン・セニサックさんで、彼は英語と日本語のバイリンガルです。エピソードも最初に英語、その後に日本語というバイリンガル方式で進行していきます。そのため、「英語だけじゃちょっと心配...」という人でも安心して聴くことができます。

 

このポッドキャストのすごいところは、エピソードがしっかりと構成されていることです。

  1. イントロダクション
  2. 複数のスピーカーによる conversation
  3. conversation の要約
  4. conversation の解説 ( vocabulary )
  5. 復習でもう一度 conversation 

という流れで構成されていて、とても聴きやすいです。解説の vocabulary も実際の会話で使える実用的なものばかりなのでありがたい。

 

また、Hapa英会話のホームページに飛べば small talkスクリプトを全て見ることができます

エピソードの数も200以上あるので、これまた教材に困る心配がありません。

 

5. English News -NHK WORLD RADIO JAPAN-

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 最後に紹介するのは NHK が提供する English News です。

NHK と言えば我々の住む日本にある公共放送局ですが、ここが作っているこのPodcastもおすすめです。

ニュースでリスニングと聴くと、何だか難しそうで堅そうだと思うかもしれません。しかし、NHKBBCやCNN(米)と違って日本の視点からニュースを作成しているため、普段見ているテレビやアプリのニュースの背景知識を持った状態で聴くことができ、頭に入ってきやすいです。

ただ、ニュースならではの難しい語彙も使われるので難易度はやはり高めです。

毎晩20:00に新しいニュースが更新されるため、毎日の締めとして聴くのもいいかもしれません

 

まとめ

今回はリスニングに使えるおすすめPodcast5選を紹介しました。

この他にもまだまだたくさんのプログラムがあるので、もしもここで取り上げたもの以外を普段聴いている人がいれば、コメントで教えてください!

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。

良きPodcast Lifeを

 

 

英語学習を今までしてきてよかったなと思うこと

どうもみなさんこんにちは、ミノルです!

 

今回は僕が今まで英語学習を続けてきて(真剣に英語に取り組み始めたのは高校2年からだから約4年くらい)、英語を勉強していてよかったなと思うことを書いていこうと思います!

 

1.日本語について考えるきっかけを与えてくれた

僕が英語を勉強していて一番良かったと感じることはこれです。

今まで普段当たり前のように読んだり、聞いたり、書いたり、話したりしている日本語について一度立ち止まって考えてみたことなど今まで皆無でした。

しかし英語の勉強を始めてから義務教育を含めると7年間が経った今、「なんで自分は日本語が話せるんだろう。というかそもそも日本語って何なんだ。」と思うようになったんですよね(笑)

その時から日本語を読み書きしたり聞いたり話したりするときに、一度立ち止まってその日本語について考えるようになりました。

例えば、この前読書していた時に「奥ゆかしい」という言葉が出てきたんですが、英語学習を始める以前では、何となく「心が惹かれる」って感じかなくらいで意味を捉えて止まっていたと思います。

けどこの時は、「なんで奥ゆかしいって言うんだろう」とどうしても気になって辞書で調べてみると、「奥にひそむものに強く心がひかれる」(コトバンクより)と出てきて、相手の心情を推し量っている感じがしていてなんだかすごく日本語っぽいなって思いました(笑)

このように普段は何となく意味は分かるという段階で止まっていた日本語を、なんでそういう意味になるのか、その日本語の語源は何なのかというところまで調べるようになりました。

こんな感じで普段当たり前の様に使っていた日本語について考えるようになったことは、英語学習が与えてくれた1つの大きな恩恵だと僕は考えています。

 

2.日本の文化・歴史に興味が増した

英語を勉強している人なら誰もが共感できると思いますが、英語と日本語って全然違いますよね?文法的にもそうですし、そもそも英語はアルファベットで日本語は仮名文字やカタカナ、漢字を使うように文字表記自体も全く異なります。だからこそ英語を習得するのは日本人にとって本当に大変なことです。かく言う僕も未だに英語が下手で、努力が足りないと感じています(笑)

しかしこのように全く異なった言語であるからこそ、それらを比較したときにその言語の裏側にある文化がより一層深く感じられると思うんですよね。

これも例を出すと、例えば日本人はごはんを食べる前に、食べられるために犠牲になった生物や農家の人たちなどに感謝を示すために「いただきます」と言います。しかし英語ではこの「いただきます」に対応する表現はありません。英語圏では主にキリスト教徒が多いため、ごはんを食べる前には目をつぶって神様に感謝のお祈りを捧げます(英語圏の人が全員お祈りをしているということではありません)。

さらに次は「ごはん」という言葉に着目してみましょう。日本語で「ごはん」というと2つの意味が存在します。まず1つが日本人の主食であるお米ですよね。そしてもう1つは食べ物(food)も意味します。「お昼ごはん」はお米ではなく昼食を意味しますよね。

ではお米の英語にあたる「rice」には食べ物全般の意味があるのでしょうか?

答えはNoです。

英語では「bread」が食べ物(food)を意味します。アメリカやイギリスでは主食は基本的にはbreadだからです。ちなみにキリスト教徒は昔からの儀式である聖餐(せいさん)でワインとともにパンを食すことから、パンは歴史的・文化的な繋がりの深い食べ物でもあります。

このように発音も文法も文字表記も完全に日本語とは全く異なる英語を学習することで、その言語の裏側にある文化や歴史、伝統の差異がありありと浮かび上がってきます。そしてそれぞれの言語を通して文化や歴史を見ていくにつれて、日本が持つ文化や歴史が外国と比べるととても特異であることを思い知らされました(笑)

こんな感じで日本の歴史・文化をもう一度見直したいと思えるようになったことも、英語学習が与えてくれた1つの恩恵だと思います。

 

3.世界が広がる

これは間違いなく英語を学習する1つの大きな利点と言えます。

日本語を使用する国はもちろん日本だけですが、英語を母国語もしくは公用語として使っている国は数多とあります。

このことが何を意味するのかというと、今まで日本語のメディアでしか情報収集が出来なかったのが、英語を学習することで日本語の枠組みを超えて情報にアクセスできるようになるということです!

アメリカ、イギリス、オーストラリア、インド、フィリピンなど英語が母語もしくは公用語である国が生産する情報を知ることができる。まさにWorld Englishesですね(笑)

さらに情報だけに限らず、世界中の人々ともコミュニケーションが取れるようになりますし、それによって外国人の人が持つ新しい価値観に触れることができます。同時にその価値観に触れることにより、私たち日本人の価値観を客観的に見つめ直す機会も生まれます。

このように自分の中の世界を広げられることも英語学習をしていてよかったと思える点です。

 

 

おわりに

これまで自分が英語を学習していてよかったなと思える点を3つ挙げてきました。

他にもまだまだ英語学習の恩恵はあるんですが、今回はこの辺にしておこうと思います(笑)

最後まで読んで下さってありがとうございました。またいつかお会いしましょう!