今週の振り返り① ~テスト仕様書作成と気まずいオンライン飲み会~
今週は浮き沈みで言うと「沈み」が多い1週間だった。
研修が終わりプロジェクトにアサインされ、本格的に仕事が始まったが、同じプロジェクトのメンバーは皆中途で入ってきた即戦力ばかりで、周りのレベルについていけない。。。
業務としては単体テスト仕様書作成を主に担当することになった。私がまだ就活生だった頃は「テストなんて単純なことやりたくないな...」と思っていたが、テスト仕様書作成は全然単純ではなくて、設計書からテスト項目を洗い出して、テストを実施する上での前提条件と期待値も考えて整理しないといけない。
文系でITパスポートの内容くらいしか知らない自分にとって、設計書を読むだけでもかなり大変だった。
テスト仕様書が一旦完成したら、次はマネージャーにレビューをもらう必要がある。
レビューとは、作成した成果物を第3者に見てもらって、何か間違いや抜け漏れがないかチェックしてもらうことだが、これがまた大変だ。
IT業界の第一線で活躍してきた先輩方にペーペーの自分が作ったものを説明するのは緊張するし、システムみたいに目に見えないものを口頭で説明するのが激難だった。
それでもなんとか一通り説明を終えても、その後の先輩の指摘事項で、「バリデーションチェックどうなってる?」とか、「これってスタブ用意しなくていいの?」とか、「DB使うんだったらテーブルとレコード追加するためのSQLも書いておいて」など何言ってるんだかさっぱり分からんのオンパレード(笑)
とまあこんな感じで今週は結構へこむことが多かった。
反省点としては、日々の「分からない」を放置せずに調べて理解することでITボキャブラリーを増やすのと、テスト仕様書作成を通してよく目にしたJava、SQL、DDL、gitを実際に使えるくらいに勉強・練習するの2点。
土日の暇な時間を使って上記勉強していこう。
あとちょっと別件になるが、昨日プロジェクトメンバーとのオンライン飲み会があったのでその話も。
オンライン飲み会だが、全体的に年が自分と離れていて、しかもオンラインなので中々話に参加することができず(元々そんなに話得意ではないが)、気まずい時間を過ごした(笑)
印象的なのが、マネージャーに「何か作ってみたいものとかあるの?」と聞かれたとき、正直特に無かったので「特にないですが、実際にコード書いて開発するような仕事をしてみたいです」と回答したときに、「だから何作ってみたいの」と若干キレられたことだ。
私が文系からエンジニアを志した理由は、純粋にプログラミング勉強していて面白かったからで、特に何か作ってみたいものがあるという訳ではない。そのマネージャーは幼いころからプログラミングでものを作っていて、「作りたいものがない」のにエンジニアという点に納得がいかないみたいだ。プログラミングやるうえで絶対何か作りたいものがある必要があるのだろうか?純粋に楽しいという気持ちでもエンジニアを志してもいいのでは?それにエンジニアライフを楽しんでいく中でもしかしたら作ってみたいものや、やってみたいことが出てくるのではないかと思うし、そう期待している。
以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
【文系IT志望必見】ES・面接でアピールできると好印象な能力3選
※この記事は3分で読めます。
こんにちは、ミノルです。
「プログラミングなんてやったことないし、ITのスキル・知識もほとんどないけどIT企業になんて入れるだろうか?」
このように思う文系学生の方は多いのではないでしょうか?
実際私も就活していた時に同じように思っていましたが、大したITスキルも持っていない状態でなんとか外資系のIT企業に入社することができました。
そこで今回はIT企業を志望する上でアピールできると好印象な能力3つをご紹介したいと思います。実際私もこの3つは面接でアピールしていましたし、入社してから同期と話していてもこれらの能力を持っている人が多いと感じています。
ぜひこれらを参考にしていただいて、就活を有利に進めてもらえれば幸いです。
①学習意欲
ITは日々進化を続ける、変化の激しい分野であると言えます。
AI、IoT、ブロックチェーンなどの新しい技術が次々と生まれ、これらのITを活用して、従来のビジネスを変革するDX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉も最近よく耳にするようになりました。
このようにIT企業で働く人たちは日々進化を続ける技術を常に学び続けることが求められます。
さらにIT企業では情報処理技術者試験などの資格の取得を推奨している会社も多いです。
なので学習意欲の高さはIT業界ではかなりのアピールポイントになると思います。
実際、自分の同僚や先輩社員を見ていても学習意欲の高い人が多いと感じているので、IT業界で働く上で学習意欲はかなり大切なのではないかと思います。
②チャレンジ精神
こちらも先ほどの学習意欲の話で述べたことと同じ理由で、現状に満足せず積極的に新しい技術を学んでいく姿勢がIT企業では求められます。そのため、過去に新しいことにチャレンジした経験をお持ちの方はIT企業の選考では有利に働くでしょう。
③リーダーシップ
IT企業ではプロジェクト単位で働くことがほとんどです。大きなプロジェクトになるとその中でさらにチームに分かれており、チームメンバーと協同してプロジェクトを進めていくことになります。なのでそのチームをまとめるチームリーダやプロジェクト全体の統括を行うプロジェクトマネージャーは、プロジェクトを成功に導くためのキーパーソンであると言えます。
そのため、リーダーの素質がある人はIT企業では重宝されます。ここで言っているリーダーというのはメンバーの先頭に立って熱くみんなを引っ張っていくようなリーダーだけではなくて、メンバーの作業を管理してスケジュール通りプロジェクトを進められるようなマネジメントの上手なリーダーも意味します(むしろ後者の方がプロジェクトにおいては重宝されるかもしれません)。
以上の理由から、リーダー経験やマネジメント経験がある人はぜひ積極的にアピールしてください。
以上になります。お読みいただきありがとうございました。
今年の目標
明けましておめでとうございます!
ミノルと申します。
久々の投稿でブログの書き方を忘れてしまいました(笑)
めでたいことに2020年を迎えてしまいましたね。
今回は自分事になって恐縮ではございますが、今年2020年の目標を書かしてもらいます!
①実用的な英語力の向上
昨年度は努力の甲斐もあってTOEICで975点を取得することができましたが、英検1級を受験した際、1次試験は突破したものの2次試験のスピーキングで落ちてしまいました。
この時気づきました、「自分には実用的な英語力がない」と…
そこで今年は座学的な英語学習を卒業して、実際に英語を道具として「使う」ようにしていきます。
具体的にやることをリストアップすると、
- お風呂や通学中に英語で独り言(何かを英語で説明する)
- 毎日オンライン英会話する
- 外国人の友人と教授と積極的に話す
- 日本語の代わりに英語のニュースや本を読む
- メモを英語で取る
以上を継続して取り組んでいきます!
②ブログで情報発信を継続する
昨年度に始めたこのブログですが、正直なところノリで始めたこともあり、中々継続して記事を投稿することができませんでした。
そこで今年は、ブログの目的を「自分の頭の中をアウトプットする場」と設定しましました。
最近アウトプットの重要性が謳われる中、自分もその流れに乗ってみようと思います。
具体的にどういった内容を記事を書くかですが、ブログ立ち上げ当初から取り上げてきた英語学習についてはもちろん、今年で大学4年を迎え就活が本格化することにちなんで就活のこと、また自分はエンジニアを目指しているのでテクノロジーやプログラミング学習に関することも情報発信していこうと考えています。
結果としてこれらのアウトプットが誰かの役に立ってくれるうれしいです。
③就活と学業手を抜かずに全力で取り組む
今年で大学4年を迎え、就活が本格化する時期がやってきました。一生に一度しかない人生を左右する大事な時期。悔いの残らぬよう全力で就職活動に取り組みます。
こちらも具体的にやることをリストアップすると、
- 企業分析(企業説明会・インターンに参加)
- 適正テスト対策(特に非言語)
- 面接対策
また、去年は就活に力を入れ過ぎて学業がおろそかになってしまうという反省がありました。今年はそうならないように学業の方にもしっかりと時間を割いて取り組んでいきます。
特に来年の卒業に向けて卒業論文は着実に取り組んでいきます。
おわりに
自分はとても不器用で融通の利かない人間なので、やりたいことはたくさん思いつきますが、今年は上記3つの目標の達成を優先して時間と労力を使っていきたいと考えています。
目標を立てても「実行」が伴わないと意味がない。
目標を実行に移して、2020年が実りある1年になるように頑張ります!
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました!
ぜひ皆様も実りある2020年になるようお祈りします。
【英検】英検準1級と1級のダブル受験を終えて
お久しぶりですミノルです!
約1年ぶりのブログ投稿です。
先日2019年度第2回英検準1級と1級のダブル受験をしてきました。
夏休み中は就活で忙しくてあまり勉強できず、正直モチベーションの低い状態で本番に臨みました。
そのため反省点が山ほど出てきたので、今回はそれをまとめていこうと思います。
これから英検準1級、1級を受けようと思っている人に少しでも役に立てれば幸いです。
~目次~
準1級反省
〈Reading〉
・失点は第問1の単語問題のみで、ボキャブラリーの強化は必須。
・第問3は消去法を駆使して確実に正答できた。
・また第問3で選択肢を検討していくとき、「絶対これだろ」と思った選択肢は
全部当たっていたため一本釣りは有効=時間短縮に。
〈Writing〉
・Agree or disagree系のライティングの練習不足。
〈Listening〉
・選択肢を検討している途中で次のリスニングが始まりかなり聞き逃してしまった。(特にPart2)
→選択肢の先読みからQuestionを予想してリスニングに臨む。
・Part3は逆にQuestionがあらかじめ提示されているため、リスニングを聞きながら 選択肢を切っていくことができた。
1級反省
〈Reading〉
・第問1で12/25失点
→パス単1級の単語帳を定着させる。
※ただ分からない問いは潔く飛ばして次に進めることができた点は良かった。
・第問2,3も最後の問題を飛ばした以外全て正答できた。
また、ライティングもほぼ制限時間ギリギリに終えたため、最後の問題を
思い切って飛ばしたのはいい判断だったかもしれない。
〈Writing〉
・Youtubeで紹介されていたフォーマットに則って結論まで書くことができた。
実在しないEvidenceを乱用したがそのおかげでかなりの時短になった。
(下記参照)
オーストラリアの現役医学生が伝授する英検1級を90%以上の成績で合格する方法(ライティング編)
・練習段階では内容が充実して表現豊かなessayを書くのに必死で時間が全然
足りなかったが、30分クオリティで書けばいいやと割り切って平易な文法や
単語、内容で書くことを意識。
→時間面で見ると吉と出たが、果たしてスコア的には吉と出るか凶とでるか?
・Space Explorationというトピックが個人的に書きやすくて運が良かった
〈Listening 〉
・準1級の反省を生かし、Reading Testが終わった後速攻でリスニングの選択肢の先読みを開始。
・各パートの説明中も選択肢の先読みに注いだ。
・Part1では、選択肢が全て命令文なら、"What will he/she do next?"や "What did he/she suggest he/she do?"のような「何をするか」系のQuestionを予想できる。
・選択肢の主語が全て同じ場合(He,She, etc...)はその主語の発言に注意して聴く。
・選択肢が全てDo notから始まっている場合は、dialogの中で「~するな」系の発言がおそらく出てくると予想。
⇒Questionとリスニングのどこに注目して聴いたらいいかの予想を事前に立てる。
・選択肢検討中に次のリスニングが始まってしまう場合、とりあえずマークして潔く切り替える。
・Part2は1問あたりのリスニングが長いので、上で示したような先読みしてトピックとQuestionの予想を必ずしておく(少なくともTOPICは必ず予想しておく)
また選択肢にある専門用語に目を通しておくことでリスニング中にその単語が出てきた際に動揺しないで済む
・Part3のSituationにある条件に印をつけておくと選択肢を検討する際に楽。
LIsteningに関して準1は16/29点だったことに対し、1級は22/27点と1級の方がスコアが良かったです。
反省してそれを踏まえて改善するだけで結果は変わることを痛感しました(笑)
1次試験の結果が出次第またブログ更新しようと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
【900点越え?】TOEICの結果が返ってきました。
どうもこんにちは。ミノルです。
久方ぶりのブログ投稿ですね。
なぜ今日まで投稿しなかったのか。結論から言うとただの怠惰です(笑)
けど、この間第238回(2019/3/10実施)のTOEIC L&Rの結果が返ってきたので、 そちらのご報告もかねて再びブログを書こうと思います。
ちなみにこれまでで2回TOEICを受験しましたが、そちらの方は過去のブログを見てもらえればと思います↓
feelthinkandenjoy.hatenablog.com
ちなみに900点取得がTOEICでの最終目標でしたが、今回は何点取れたのでしょうか?
975点。
ついに目標の900点越えを達成しました!
TOEICの勉強を始めて2年、ここまで長かった...
ちなみに今回TOEICを受験するまでに行ったことは、
この3つを徹底して行いました。
①ボキャブラリーの底上げに関しては、
こちらを使いました。これ以外の単語帳は一切は使っていません。
TOEIC必須単語に加え、「ビジネス語」と「生活語」が豊富に収録されているので、リスニングの日常会話やリーディングで出てくるビジネス系の記事の対策がこの本1冊だけでできちゃうので超オススメです。
③シャドーイングで聞き取れないところを徹底的に洗い出す、に関しては、
【新形式問題対応/CD-ROM付】 TOEIC(R)テスト リスニングだけ 300問
- 作者: ハッカーズ語学研究所
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2016/12/19
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
こちらを使用しました。
このリスニング教材は実際のTOEICリスニング問題が300問、3試験分収録されているという破格のボリューム。中身も問題とリスニングのスクリプト、そしてマークシートのみで無駄がなく使いやすかったです。
また、無料アプリALCOから音源をダウンロードすることができるので、わざわざパソコンから音源をスマホやiPhoneに移す手間が省けた点もおすすめポイントです。
TOEICで900点以上を獲得するためには、毎日継続して英語学習をすることが一番の近道です!
今まではリーディングとリスニングに英語学習が終始していましたが、今後はスピーキングとライティングを重点的に練習していこうと思います。
アウトプットを毎日継続させるぞ!
今日はこの辺で。
Thank you for reading this article! See you next time
【読了】『日本が売られる』
『日本が売られる』。初めてこのタイトルを見たとき、「え、日本売られるの?」と好奇心がゆすぶられたことを覚えている。
そんな『日本が売られる』を読み終えたので、感想等を記したいと思う。
私たちが気づかぬ内に、日本政府は着々と日本固有の様々な資産を外国グローバル企業に売り飛ばしている。
例えば、昨今ではメディアでも取り上げられるようになり国民への認知も広まりつつある、「水道の民営化」問題だ。
「水」という人間の生死に直結する生活インフラを、「金だけ今だけ自分だけ」の営利企業に委ねることの危険性は言われなくても分かるはずだ。しかし、この危険性と今の日本は隣り合わせにいるということを一体何人の日本人が知っているんだろうか。かく言う僕もこの本を読むまでは夢にも思わなかったが...
本書ではこの「水道の民営化」問題を多様な資料やデータを使いながら、国際ジャーナリストである堤未果の深い洞察力と共に説明している。
その他にも、日本の「土・タネ・ミツバチ・食の選択肢・牛乳・農地・森・海・築地」が危機にさらされている事実にも光を当てている。
本書を読み終えて一番考えさせられたことは、「遠くのものばかり見て、自分の身のすぐ回りにあるものが見えていない」ということだ。
のどが渇いたときにペットボトルのキャップを外して何気なく飲んでいた水。「いやちょっと待てよ、あの水ってどこから来てるんだろう?というか蛇口を捻ったらすぐに出てくるこの水って一体どういう仕組みで私たちのもとに届けられているんだろう?」
このように身近にあり過ぎて普段私たちが当たり前に思っていることに意識的になって、疑問を投げかける。ありとあらゆるものに値札を付ける強欲資本主義に生きる私たちはこのスキルを身につける必要があるのではないだろうか。
少なくとも私は、本書を読んでそう考えさせられた。
最後に、本書で個人的に印象的だった部分を引用して今回のブログを締め括りたい。
「国民はいつの間にか、何もかも〈経済〉という物差しでしか判断しなくなっていた。だから与えられるサービスに文句だけ言う〈消費者〉になり下がって、自分たちの住む社会に責任を持って関わるべき〈市民〉であることを忘れてしまっていたのです」
【日本語教師】日本語教師について現職の方にお話聞いてみた
昨日、とあるカフェで日本語教師についての説明会的なものに参加しました。
今年で新3年生になり、将来の職業を真剣に考え始めないといけない年頃ということもあり、まずは色々な職業や就活の仕方について知ろうと思い立ったので、その記念すべき1つ目の職業探究が「日本語教師」になりました。
今回の記事は、昨日現職の先生から直接聞いた「日本語教師について」をまとめていこうと思います。
日本語教師に興味のある方の参考に少しでもなればと思います。
〈もくじ〉
日本語教師になるための三種の神器
日本語教師になるためには、3つのものが必要とされます。
①日本語教育能力検定試験合格
②大学院卒業
③経験
この3つです。
それぞれについて以下で詳細に見ていきましょう。
①日本語教育能力検定試験合格
日本語教育能力検定試験とは、「日本語教員となるために学習している方、日本語教育に携わっている方に必要とされる基礎的な知識・能力を検定することを目的としている」検定です。
現在、日本語教師になるための法的資格はないので、「日本語教育能力検定試験」が日本語教師になるための資格のような役割を果たしています。
そのため、日本語教師を志す者にとってこの試験の合格は必須です。
ちなみに、試験問題はこんな感じ。
問題:次の文章を読み、下の問いに答えよ。(平成28年度日本語教育能力検定試験より一部改訂)
コミュニケーション能力の育成を重視した教授理念に、コミュニカティブ・アプローチがある。指導にあたっては、現実のコミュニケーション場面に基づいた教材を使用し、実践的な言語活動を行う。
問 文章中の下線部「コミュニカティブ・アプローチ」の背景となる考え方の一つとして最も適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。
1 学習の初期段階では理解優先とし、目標言語で発言することへの心理的圧迫を避ける。
2 目標言語の音声や文法を習慣づけることで、母語の干渉を無くすことができる。
3 言語学習は単なる習慣形成ではなく、学習者自らが機能的に文法規則を見つけるものである
4 会話の中で意味交渉が生じることによって、言語習得が促進される。
ちなみに、答えは4。
このように出題範囲は外国語教授法や社会・文化・地域など多岐にわたります。
より詳しい情報については、日本語教育能力検定試験のホームページをチェックしてください。
②大学院卒業
大学院卒業は必須ではないが、日本語教師の職を得る際にかなり有利。
できれば「日本語教育」の大学院がベストだが、「教育学系」でも可だそうです。
ではなぜ有利になるのか、大きく分けて3つの理由があります。
まず1つが、日本の大学院進学を希望する留学生が増えているということです。そのため、大学院を卒業して「修士」・「博士」の称号を持っていると、大学院進学を志望する留学生に日本語を教えることができ、日本語教師の職を得るチャンスが大幅に広がります。
次に2つ目の理由が、海外で日本語教師になる際にVisaを取得しやすくなるということです。大卒よりも院卒のようにより高い学歴がVisaを取りやすいということを覚えておきましょう。
最後に3つ目の理由が、 人脈が広がるということです。先生もおっしゃっていましたが、日本語教師の職を得るには「人脈」がとても重要となってきます。大学教授の職にも共通する話ですが、日本語教師のような希少性の高い職業になってくると、やはりどうしても誰かのコネでないと職を得られないことが多くなります。大学院に進学することでそのような希少性の高い人と繋がりが持てるため、日本語教師の職を斡旋してもらえる確率もグッとアップします。
「いやちょっと待ってよ、大学院なんて進学するつもりないよ!」と思っている方。安心してください。
そういう方は卒業論文を「日本語学系」や「異文化コミュニケーション」などに関することで書くと有利になるかも。
もしくは、大学在学中に日本語教育の授業を取れるだけ取っておきましょう。
ただし、そういった卒論どうこうよりもやっぱり大学院卒の方が日本語教師になるときに有利です。
③経験
経験も日本語教師になる際には必須であるといっても過言ではないでしょう。
どのようなことが経験なのかというと、日本語授業のTAをしたり、日本語教師のボランティア活動をしてみたり、非常勤講師になったりなど様々。
この内、給料が発生するTAと非常勤講師は日本語学校等に応募する際に特に有利になります。
ちなみに、TAのなり方は大学ごとで異なるため、それぞれの大学で確認してもらいましょう。
非常勤講師のなり方については後ほど説明します。
補足:教員免許について
教員免許を取得していることも日本語教師になる際に有利に働きます。
日本の小・中・高で日本語教師の募集がかかったときに、どの教科でもいいので何か教員免許を持っていないと応募することができないからです。
ちなみに教科についてですが、日本の学校で日本語教師として働く際に国語が一番有利となるそうです。その他に最近では帰国子女が増えてきている英語も有利だそう。
また、大学で教職を履修している方なら聞いたことがある「学校インターンシップ」で、帰国子女の日本語指導に関する業務内容を選んで参加することで、後日その学校から「うちで日本語教師になってくれないか」というオファーが来る場合があります。
日本語教師の就活
「日本語教師ってどうやって就活してるんだろう?」と疑問に思った方は多いんじゃないでしょうか。
その疑問にお答えします。
日本語教師の就活手段は大きく分けて3つ存在します。1つ1つ見ていきましょう。
①JREC
JRECとは、大学職専門の求人公募サイトのことです。
言うなればマイナビやリクナビの大学職版というところでしょうか。
ここに登録しておくことで、日本の大学の日本語教師公募情報をいち早くゲットすることができます。
しかし注意してほしいのは、大学院生しか登録できません。学士課程の人は登録できないので注意してください。
②日本村
日本村とは、「日本語教師・職員求人情報」に特化したサイトです。
このサイトに関しては、学歴問わず誰でも利用することが可能です。
日本語教師を志す人は必ずこのサイトをチェックしておきましょう。なぜかというと、掲載されている様々な求人情報をチェックしておくことで、日本語教師の募集要項の概要を把握することができます。さらに、国ごとによる募集要項の違い・特徴も把握することができるので、準備する際に大変役に立ちます。
③JICA
JICA(ジャイカ)とは、「独立行政法人国際協力機構(Japan International Cooperation Agency)」の略称で、日本の政府開発援助(ODA)を一元的に行う実施機関として、開発途上国への国際協力を行う活動をしています。
JICAは様々な事業を展開しており、その内の「日本語教育」の仕事に応募するという手段があります。
JICAで日本語教師になるメリットは、給料が日本の口座に直接振り込まれるため帰国後が安心ということが挙げられます。海外の日本語教師求人に自分で応募するとなると、海外で給料振込用の口座を開設する必要がありますが、JICAを通じて日本語教師になるとその必要がありません。
逆にデメリットは、JICAは後進国をターゲットにしていることもあり、給料が低いです。また、最低でも2年間はその国から出られません。途中で嫌になっても2年間は耐えないといけない。そう考えるとちょっと不安な気持ちになります。
補足:日本語教師の求人公募が多い時期とは
日本語教師の求人公募が多い時期は、4月と9月だと言われています。日本の学校システムでは春学期が4月から、秋学期が9月からであることから、留学生もこの時期に合わせて日本にやってきます。そのため4月と9月は日本語教師の需要が急上昇するという仕組みです。
しかし裏を返せば、4月と9月以外の月で募集をかけてる日本語学校は危ない可能性大です。先ほども述べたように、4月と9月以外は留学生が日本にやってくることは少なく、日本語教師の需要も低いです。それにも関わらず募集をかけているということは、職場での人間関係や職場環境に何か問題があって辞職した教師がいるためにその枠が空いているということです。ただし、これはあくまでも可能性の問題で、絶対にそうだという訳ではないのでご了承願いたい。
日本 or 海外?
日本で日本語教師になるべきか、海外でなるべきか。それを考える上での参考になるようなことを書いていきます。
まず、いきなり結論から言うと、「日本でキャリアをスタートしてから、その後に海外で働く」のがベストです。
日本の日本語学校の方が仕事が忙しく、一方で海外の日本語学校は比較的仕事が緩いそうです。先生が実際に海外の日本語学校に勤めていた時の経験によると、ひらがなを教えるだけに半年も使ったそうです(笑)そんな緩いカリキュラムでもオーケーなのが海外の日本語学校です。
つまり、先に忙しいのを経験して、その後に比較的楽なのに移る方が理にかなっているということです。もし逆に先に海外、後で日本にしてしまうと、より多くの負担を日本帰国後に感じてしまうことになります。
また、自分の本拠地である日本で日本語教師の仕事に慣れ親しんでおくことで、もしも将来足を踏み入れたことのない国で働くとなったときに、日本で仕事内容をすでに把握しているため安心できます。
ちなみに、皆さん海外旅行に行くことがあると思いますが、その時にあらかじめ現地の日本語学校にメールでアポイントメントを取っておいて一度見学させてもらうことをお勧めします。そうすることで現地の日本語学校の様子を肌で感じることができますし、相手側からしても、「見学するぐらいこの学校で働きたいんだな」と思ってもらえるので、もしもその学校で日本語教師の空きが出た際に直接連絡してもらえます。
先生も海外旅行に行ったときに事前にメールでアポを取って、現地の日本語学校を2校見学させてもらったそうですが、実際に見学してみると何だかしっくりこなかったそうです。しかしその帰り道でたまたま通り過ぎた日本語学校に一目惚れして、帰国後早速「あなたの学校で働きたいんですが、日本語教師に空きはありますか?」とメールを送りました。すると返事が来て、「今のところ空きはないですが、もし出れば連絡します」とのこと。最初は社交辞令かと思ったそうですが、数か月後に本当に求人の連絡が来たそうです。
この先生の経験談からも、現地の日本語学校で実際に見学させてもらうことの重要性が伝わってきます。
補足:海外の日本語学校に応募する前に確認しておくべきこと
海外の日本語学校に応募する前に、以下の3つを確認しておきましょう。
①Visa代払ってくれるか
②海外保険料払ってくれるか
③渡航費払ってくれるか
この3つが整っていれば、それは最高の日本語学校と言えるでしょう。
ちなみに、海外で日本人教師になるには「専任」としてのみなることができます。非常勤講師として海外で働くことはできません。
日本語学校のランク分け
日本語学校には大きく分けてA校、B校、C校の3つにランク分けされます。
学生の質が高い
A校(予備校チック) ↑
B校(遊学)
C校(一癖あり) ↓
低い
ざっくり図式化するとこんな感じです。
A校は主に日本の大学院進学を狙う学生が集まるため、学生の質が高いです。日本の予備校と似たような雰囲気があるかもしれません。
B校はまさに「遊学」という言葉がぴったりで、楽しむために日本に留学に来た学生が中心です。
C校は主にブローカーに騙され高額のお金を払い日本に送られ、賃金を稼ぐために必死に働いている人などが集まる一癖ある学校です。そのため、学生の質はよろしくないと言えます。
日本語教師になりたい人は、まずA校からキャリアをスタートさせましょう。
※昨日お話を伺った先生にこのA校を明かしていいのかどうか許可を取っていないため、ここでは具体的にどこがA校なのかを明記することはできません。知りたい方は僕のツイッターの方にダイレクトメールを送ってもらえれば、そこでお伝えします。)
補足:日本にある日本語学校の闇
「日本語学校の闇」と大げさなタイトルを付けさせてもらいました。
どういうことかと言うと、日本にある日本語学校で「ヤクザ・宗教・不法労働」のどれにも関わっていない学校は稀であるそうです。あくまでも、「先生によると」ですが。
日本語教師の給料
日本語教師の給料は常勤か非常勤か、外国で働くか日本で働くか、マンツーマン指導か集団指導か、など働き方によって様々です。
非常勤講師に絞って説明すると、非常勤講師は「コマ給制」です。1コマ(50分くらい)で1300円程度で、一日に多くても4コマしか授業を担当することができないため、給料はよろしくないでしょう。
さらに、普通の学校と同じように日本語学校にも夏休みなどの長期休暇が存在するため、その間は必然的に働くことができません。なので他のアルバイトと掛け持ちしている非常勤講師が多いそうです。
その他の業務体系の給料については以下のサイトで詳しく解説してくれているので、そちらをご確認ください。
まとめ
今回は現職の方からお聞きした「日本語教師」についてのお話を記事にまとめました。
入管法が改正され多くの外国人が日本にやってくる中、日本語教師の需要はアップすると予想されます。
そのため、「日本語教師」を将来就く職業の選択肢に入れておいた方がいいのかもしれません。